悔しがる
悔しかったことが二つ。
ひとつは、ドッグヘアドレッサーズが四月に一夜限りの再結成ライヴをしていたこと。
もう一つは、渚にての新譜をディスクユニオンで買っていればライヴCDRの特典がついていたこと。
どちらも如何ともし難い。
好きなバンドのライヴは今のうち観ておかなければ、解散した後で観ておけばよかったと、悔むことになる。
:
名古屋場所が始まっている。
今場所は安馬と琴光喜に期待。
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悔しかったことが二つ。
ひとつは、ドッグヘアドレッサーズが四月に一夜限りの再結成ライヴをしていたこと。
もう一つは、渚にての新譜をディスクユニオンで買っていればライヴCDRの特典がついていたこと。
どちらも如何ともし難い。
好きなバンドのライヴは今のうち観ておかなければ、解散した後で観ておけばよかったと、悔むことになる。
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名古屋場所が始まっている。
今場所は安馬と琴光喜に期待。
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マキノ雅彦「寝ずの番」を観る。マキノ雅彦こと津川雅彦の監督デビュー作品である。
映画評論家(一応)のおすぎが手放しで絶賛していて、そんなに面白いなら観てみようと思ったのであるが、確かに面白かった。
いまだに津川雅彦は合コンを企画してネーチャンと盛り上がっているらしいが、なるほどこんな映画をつくるおっさんならばまだまだ元気なんだろうなあと、妙に納得。
勝手に私の憧れる亀仙人像とダブってしまった。
内容は葬式後の寝ずの番で、立派なおっさんたちが終始下ネタで盛り上がるというもの。
爆笑することは無いが、ベテランの役者が淀みない演技で、小中学生レベルのくだらなすぎる下ネタを連発しているのが妙に微笑ましかった。
こんな葬式ならば行ってもいいかなあなんて気分になる。
ドラマチックに盛り上げることの無いオフビート感が心地良く、どうってことの無いエピソード(思い出話)をダラダラ羅列するだけの構成が良かった。
また、画面もわりと落ち着いていて好きな感じ。
星五つあげたいところだが、かなり面白かったナポレオン・ダイナマイトを星四つにしてしまったので、あれをぎりぎりの基準として、星四つ。
ちなみに原作は中島らもです。
:
★★★★
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「バベル」を観る。
イニャリトゥ監督の作品は他に「21グラム」を観たことがある。
「21グラム」は素晴らしいとは思わなかったが、刺激的な映画だった。好きな人は好きなんだろうという感じ。
今回のバベルもほぼ同じ感想。
悪い部分をまず言わせてもらう。
とにかく画面に酔う。一番勘弁して欲しかったのは東京のクラブのシーン。意図は分かるが、チカチカし過ぎて気分が悪くなった。
ポケモンを観て子供が倒れた事件がずっと前にあったが、あんなものの比では無い。
それから、話に無理がありすぎる。
子供がふざけて(?)撃った一発の銃弾をきっかけにそれが世界中に連鎖してゆく(モロッコ→アメリカ・メキシコ・日本)という発想は良いが、なんか無理がありすぎる。構成が悪いんだろう。構成と言えば、時系列を入れかえる意図が分からなかった。ああなるほどあれはそういうことだったのかと、パズルの最期のワンピースがはまるような気持ち良さが無い。
つまりびっくりさせる気もないのに時系列をいれかえても意味が無いと思うのだ。
あと、東京のエピソードはあんまり話に関係無いのではないだろうか。
不要と言えば一番不要だ。
だが一番良くできているのも東京のエピソードだ。
耳の聴こえない女子高生の孤独は痛いほど伝わってきた。
が、菊地凛子が何故あれだけ評価されたのか疑問である。ヌードになったわけだから、もちろん映画の中で最も気合いを要したのは彼女だろう。超ミニスカノーパンで、男に自分の性器を見せるのもエグかった。
だがあの程度のシーン(大変失礼)は、禁じ手の存在しない韓国映画で当たり前のように観ている。しかも韓国のトップ女優が演じている。
だから東京のエピソードは韓国映画を観ているような既視感があった。
外国人の撮る日本があまりに嘘臭いと言うのも原因の一つだろう。
とは言うものの、東京のエピソードはやりとり(コミュニケーション)が最も繊細で哀しくて見応えがあった。
メキシコのエピソードは、おばさんがひたすら不憫だった。どうなってしまうんだとハラハラした。
それからなんといっても素晴らしいのが最後の坂本龍一のピアノ音楽。あの旋律がたまらなくぼくのツボをついた。
:
★★★★
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「嫌われ松子の一生」を観る。「下妻物語」を観たときにも思ったが、ぼくにはこの監督の作品がどうも苦手だ。
でも世間で高く評価されているのは凄く分かる。
パワーとオリジナリティに溢れていて魅力的だと思う。
この作品も終始圧倒された。
普通ならどん底の気分になるまったく救いようの無い話を、躁欝で言えば躁状態の、つまり悲しいほどにハイテンションのジェットコースタームービーにしてしまったのは凄いと思う。
ただ、それでもあの毒々しいほどの派手な色合いというか、刺激的な視覚効果が自分の好みでは無かった。「アメリ」と似たような感じかな。あんな感じが嫌いなのだ。
また、異常なテンポのはやさにもついてゆけなかった。否、ついてはゆけたが、なかなか許しがたいと思った。
ただし、この常軌を逸した超速テンポは中島監督の才気ばしった構成力のなす業なのかも知れない。それに、このテンポだから最後まで観ることが出来たとも言える。
「アメリ」や「ロングエンゲージメント」は画がムカつくうえに、冗長だった。
中谷美紀はとても頑張ったと思う。いろんなコンペの主演女優賞を総なめにしたようだが、なるほどなあと納得。
不幸な女性が主演で、ミュージカルで、バッドエンドというと、ビョーク主演の「ダンサーインザダーク」というひたすら悲しくなる映画があるが、こちらは観たあと妙な爽快感があって、何だかそれがかえって気味が悪い。
躁と欝が徹頭徹尾ここまで同居している映画は初めてだった。
:
★★★★
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長澤まさみと市川由衣の水着姿をみるために観たので、もこみちをはじめとした男性俳優陣が邪魔だった。
アイドルのイメージビデオとして観るなら問題ないが、映画としてはクソだと思う。
まず、最初のほうで、寮のおばさん(渡辺えり子)に映画タイトルの「ラフ(Rough)」を説明させてしまうダサいシーンが出てきた時点で、ああこれはいわゆるクソ映画だと確信。
あとは唐突で都合の良い展開のオンパレードで、テレビドラマみたいにあっというまにイケメンと美女の恋が進展してゆく。
原作を読んでいないが、話の展開から考えてかなり端折っているのはわかる。
あの説得力の無い距離の縮まり方(急速度)は、やはりイケメンと美女だから実現しうる話なのだ、と思えてしまうのが非常に良くない。
イケメンと美女の画に頼りすぎなんだな。甘えるなと言いたい。
騙されないぞ。
でも長澤まさみは良かった。市川由衣も。
いつも言っているが、若くてかわいい女優は演技が下手でもいっこうに構わないと思う。
ただ男性陣の棒読み加減は許せない。これは自分が男だからだろう。
まあとにかく、構成も悪く、役者も三文芝居で、しょうも無かった。
市川由衣の役は、長澤まさみの恋のライバルということで、原作ではおそらく重要な役なんだろうが、TVドラマの「H2」における彼女と同じく、かなりぞんざいな扱いになってしまっていた。なんかいつも可哀想だな。意味のあるキャラクターを隅に追いやるなよ、と言いたい。
それからスキマスイッチの曲をところどころ流すのがダサい。アレは一体なんなんだろう。
別にスキマスイッチの曲が悪いというわけじゃなくて、映画の途中に歌詞つきの曲を挿入するのは非常にダサいと思うのだ。今までそれで良いなあと思えたのは「青い春」でミッシェルのドロップと赤毛のケリーが流れたのと「クローズzero」でベンジーのリトルリンダが流れたのぐらいだ。
ただし「クローズ」は圧巻のケンカシーンでリトルリンダが流れるところまでは良かったが、そのあと黒木メイサのわけわかんない歌が続けて流れてきて興醒めだった。
「青い春」のミッシェルはかなり完璧で、特にドロップが流れる屋上のシーンは鳥肌が立った。
あと、映画と関係ないところでちょっとイラっとしたのは、スキマスイッチの歌詞である。
日本語字幕をつけながらみていて、スキマスイッチの曲の歌詞をはじめてちゃんと読んだのだが、「〜してんだ」とか「老いて枯れんだ」とか「〜見えんだ」という「・・・んだ」というのがミスチルっぽくてかなりウザいなあと思った。
実はボーカルの大橋某のソロの曲があきらかにミスチルっぽくてムカついていたのだが。サビのメロディとリズムと歌詞の噛み合わせ方が完全なミスチル節なのである(多分「箒星」)。
つうかやっぱ改めて考えるとスキマスイッチの曲は不快だ。ただしデビュー曲の「ふれて未来を」は良いと思う。他のはほとんど嫌いかも知れない。「全力少年」をカラオケで何度か歌ったことはあるけれども。
そのままミスチル風音楽つながりで言わせてもらうと、だいたい俺は堂本剛の曲が気に入らないのだが、何が嫌いかというと、堂本剛の「〜してんだ」みたいなミスチルっぽいのせかたが嫌いなのだ。最近の曲は知らないが。とにかくミスチル風というものが嫌いである。ミスチル自体もどちらかと言えば嫌いである。
ミスチルも堂本剛もスキマスイッチも嫌いと言ったが、考えてみると三つとも友人KYが大好きなアーチストだった。なんてことだ。
話がそれた。
でもこれで終わり。
なんだかんだ違う意味で観る価値があったので、星三つです。
:
★★★
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(金)
朝、学校へ行き、帰宅途中に銀行へ行く。今日は待ちどおしかった二つのバイト先の給料日だった。
しかし二つとも振り込まれていない。
昔からやっているところは二、三日遅くなることのほうがむしろ多いので別に良いのだが、先月新しくはじめたほうも振り込まれていないので、あれれと拍子抜け。まあいいかと思って帰宅。
そして仮眠。
電話で目覚める。
新しくはじめたバイト先からで、「給料が払えない」とのこと。
ただでさえ貧乏だし、給料が入ったらすぐに渚にての新譜を絶対買おうとわくわくしていたので、それはちょっと困りますと言う。
で、電話口のクソ野郎がなぜか開き直ったような強い口調で、取り立てのおっさんみたいに「いやあのすみませんねぇ!ほんとにねえ!」と喋るのにカチンときて、じゃあ今から直接給料を取りに行きますからと言って、衝動的に外へ。
アルバイトを請け負う事務所へ、ノープランで向かう。
いつも電話をくれる人は低姿勢で良い人だが、とりあえずさっき電話してきたあの強気なおっさんは一発殴ってやりたいと思いながら自転車をこぐ。
他人に対してかなり本気でムカついたのは、昨年の近所チンピラ二人組嫌がらせ事件以来であった。
これまでぼくは気が長いほうだと思っていたが、意外に頭に血がのぼりやすいほうなのかも知れない、と最近は思う。
「ちくしょう馬鹿にしやがってあのクソ野郎ぶっ殺してやる!」などと物騒なことを口走りながら自転車を漕ぎまくり、すぐに事務所へ到着。事務所は面接で来て以来だが、普通のアパートの一室で、改めて考えるとやっていくのが大変なんだろうなあって感じがした。
電話口のおっさんは口調からしていかついヤ○ザみたいな人なんだろうと思っていたが、わりと普通の中年だった。
おっさんは「今日は払えないが来週中には振り込むから」と言った。
で、ぼくはあっさり引き下がる。だが、敬語使わないところがムカつく。なんであんなに偉そうなんだろうか。
最後におっさんが「ところでこれからひとつ仕事があるんだけど、入れる?」と聞いてきやがったので、「いえ、もうここでは仕事しませんので、それじゃ失礼します」と言って帰る。
帰り道、携帯が鳴る。いつも電話をくれる担当者からだった。
ほんとすみません、と担当者にひたすら謝られる。
あくまでもさっきのおっさんにムカついていただけなので、ぼくも「いえいえ」と言う。担当者は「できればこれからもお願いしたいんですが・・・」と言う。ぼくは「まあ最近忙しいんで、免許を取りに合宿にも行くので、また機会があれば・・・」と微妙な返事をする。
帰宅後、ちょっと大人げなかったなあと、少し反省する。
だいたい、良く考えれば給料が少しぐらい遅れるのは構わないのだ。どうせ五日後には病院と養老施設の事務バイトの給料も振り込まれるわけだし。明日か明後日には塾の給料も振り込まれているだろうし。あんなに怒る必要は無かった。
ただ、あの失礼な中年のおっさんはやはり気に入らない。
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眠いのだが、ぎりぎりまで起きていて、最後は気絶するように眠るのが気持良い深夜の過ごし方だ。
だが、常時眠い昼間に、居眠りを我慢するのはちっとも気持ち良くない。
:
今ぼくはおそろしく眠い。
おそらく十分後には意識を失っているだろう。
なんだか睡眠薬自殺をはかって意識を失うまで状況を記録する人みたいな心境だ。
そのように例えると、ちょっと怖い。
ちなみに睡眠薬自殺のくだりは、昔ベストセラーになった完全自殺マニュアルに実際の話として書いてあった。
自殺を実況中継するなんて馬鹿げているが、一応本で紹介されたのだから、その人も少しはうかばれたんだろうと思っておこう。
:
そういえば完全自殺マニュアルに書いてあったことで、いくつか記憶していることがあって、そのうちの一つ(自殺に関する無駄な知識)を最後に紹介して寝ようと思う。
飛び降り自殺をはかって未遂に終わった人々の話によると、飛び降りてすぐに人間は気を失うそうです。
だから飛び降り自殺は苦しまずに死ねるそうです。ただし、飛び降りは死んだあとに遺体がきれいに残らないし、後始末する人が気分を悪くするので、そういう意味ではおすすめではないそうです。
逆に一番苦痛をともなうのは焼身自殺だそうです。死ねなかった時のことも考えると、焼身自殺はやめておいたほうが良いそうです。
:
ここまで書いてきて、なんだか人に自殺を推奨しているようなうしろめたい気分になる。
完全自殺マニュアルの著者はよほど気合いの入った人なんだろうと推測する。
ああそんなことよりさっさと就職したい。
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(火)
暑い。
夜は雨も降った。
出演する菊地なにがしという女優が数々の映画祭で助演女優賞にノミネートされて話題になった「バベル」を観た。
感動する部分もあり、嫌いな部分もあり。全体的には良かったと思う。しかしながら、この映画の感想を述べる前に、長尺な作品だけにエピソードも多くてまだ整理しきれていないので、今感想文を記録しておくのはやめておこうと思う。
明日のアルバイトで、新しくぼくの代わりに担当してくれる水曜日の授業の引き継ぎがようやく完了する。
嬉しいことだ。
あと一日頑張ろう。
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ついにゲド戦記を観る。ついに、と言ったけれども、ついにって言うほど観たかったわけではない。しかし何となく「ついに」と言いたくなる感じなのでそのように言ってみる。
:
で、ついに観たわけだが、アニメそのものよりどうしても気になるのは、「父殺し」という主題が、監督・宮崎吾朗と父・駿の関係性とマッチしすぎている気がする、と言うことだ。
国王としては立派だが、家庭をおざなりにする父を殺す主人公アレンが、偉大な父宮崎駿と相対する吾朗に見えて仕方が無かった。あくまで憶測なのだが、もしかしてプロデューサー鈴木氏の戦略なのでは?
大部分が宮崎駿の手によって作られてきたこれまでのジブリ作品と違う点がどこなのか考えてみると、一点だけあった。
それは、「重苦しい」という点。まあ、風の谷のナウシカも重苦しいが、あれはアドベンチャーとしての爽快感がある。
その他、ウザいほどに倫理的なメッセージや絵のタッチ、キャラクター造形などはまさにジブリという感じで、名作の焼きなおし感が強かった。
それがこの映画の良い面でも悪い面でもあると思うのだが、ただ決定的に良く無かったのは、作品自体が「たいして面白くはない」という事に尽きる。
ぼくはジブリの作品のほとんどに当てはまる妙な説教くささが嫌いなのだが、それでも冒険物語としての夢を見させてくれるような問答無用な面白さが大好きだ。観た後にしばらくその世界から戻ってこれなくなるような、そんなかえがたい魅力がある。
それは、宮崎駿の作る世界観やキャラクターやストーリー構成や絵や、それを彩る久石譲の音楽が素晴らしいからだろう。
しかしこの映画は従来の宮崎アニメを踏襲しているようで、ただの真似事にしかなっていない。だからどうしてもクオリティは低い。
「重苦しい」という点が唯一宮崎吾朗氏のオリジナリティと言えるのかも知れない。
でも、繰り返してしつこいが、やっぱり面白くない。宮崎駿が作っていれば、重苦しくてもキャラクターがもっと縦横無尽に動きまわるだろうに。ゲド戦記というタイトルなのに、「戦記」らしさがどこにも無かった。
:
そもそもはじめに述べたような、制作側の事情(父と子の対立等)を投影しながら観てしまうということは全く純粋ではないし、どうでも良いことなのだが、あえてそんな風に裏読みしたくなるのは、そういう楽しみ方しか出来ない作品というか、要はあんまり面白くなかったということなんだろう。
ただ、手嶌葵の歌は良かった。歌以外の、素人丸だしのセリフ棒読みは酷かったが。
だから星三つはあげたい。
:
★★★
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